はじめに

暗がりの中の街灯

弁護士になるためには,二つの国家試験に合格する必要があります。

一つ目の試験は司法試験で,二つ目の試験は司法修習生考試(通称「二回試験」)です。

司法試験は広く知られていますが,二回試験はほとんど知られていません。

その理由は,最難関の国家試験と称される司法試験と異なり,二回試験は約99パーセントの合格率を誇り,不合格者がほとんど発生しないからだと思います。

不合格者数が少ないこともあり,二回試験に落ちたらどうなるのかについて,ほとんど情報が出回っていません。

特に,不合格経験者による情報発信は非常に限られています。

その理由は,もちろん不合格者の母数が少ないこともありますが,司法修習生と同様,不特定多数が閲覧するインターネット上で発信できる内容に限りがあり,結果として,通り一遍の内容しか記載できないことが影響していると思います。

司法研修所の不文律を破ったところで,得をする人は誰もいません。本サイトの記事も,公開後3年目に全ての記事を削除し,長らく非公開としていましたが,再び一部の記事を公開することにしました。

その理由は,不幸にも二回試験に落ちた方々は,当時の私と同様,最初にインターネットで情報収集を行うはずであり,その際に,実体験者の声ほど貴重なものはないからです。

私は新第65期司法修習生ですので,本サイトの内容は約10年前のものなりますが,残念ながら,当時も今も,二回試験の典型的な敗因や,二回試験不合格者を待ち受ける厳しい現実はほとんど変わっていません。

やや変化が見られるのは,司法試験合格者が約1500人に戻って以降,二回試験不合格者の内定を維持する事務所の割合が増えたことと,浪人中の二回試験不合格者を雇いたいという法律事務所や企業が増えたことです。

なお,第73期不合格者の方は,第74期司法修習がずれこんだことにより,次の試験までの待機期間が非常に長くなっていますが,第74期以降は,従来どおり1年間の待機期間になると見られます。

本サイトでは,記事を時系列順に書いていますので,「不合格発表」の記事から順次読んで頂くと,雰囲気がよく伝わると思います。

私の拙い体験記が,ここにたどり着いた後輩達の一助になれば幸いです。

↓ 次の記事:不合格発表

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